ロックとは
イギリス経験論の父と呼ばれるイギリスの哲学者である。
著書に『人間悟性論』(『人間知性論』)があり、経験論的認識論を体系化した。
ロックの思想は、哲学・政治・経済・宗教など多方面に及び。17世紀を集約し18世紀人の思想的常識とまで評された。
ロックの教育目的
健全な肉体に宿る健全な精神をつくることこそ、教育の目的である。
ロックの思想
幼年期の教育・白紙説
ロックは、幼年期からの教育的印象が人間に与える永続的な影響を与える楽観的主義に立ち、すぐれた練習・訓練による習慣形成が貴重であるとした。子どもの存在を、好きな形に入れ形を与えられる蜜蝋のように、白紙同然とみなし、能動的な知的活動と後天的な教育に力点を置く「白紙説」である。ロックは、子どもの自由な活動・自発性を信頼し、幼少期の印象・練習・習慣づけによる身体・知識・道徳・精神にわたる多方面な人間育成の可能性を認識し、遊戯や遊具の導入、自己活動、活動衝動などを促した。
健康
ロックは、保健体育・健康として、医者に頼らない健康維持、身体維持、鍛錬、強化のために、四季を通じての薄着、無帽、足の冷水洗、冷水浴、などの習慣を進めている。
徳育
徳育の核心は、過度の欲望を拒み、理性の示す最善や人間としての尊敬や質実をめざす精神・美徳に関する習慣形成である、とされた。
知育論
知識の習得よりも知力の増進に力点が置かれ、知識に対する愛と尊敬の念を起こさせる自己啓発が重視された。
ロックの名言
健全な身体における健全な精神とは、言葉は簡単であるが、人生の幸福を言い尽くしている