コメニウスとは

コメニウスとは、17世紀チェコの教育家で一貫性と普遍性を備えた教育論を提示した人物です。
近代的な教授学の祖ともいわれるコメニウスが、それまでの教育家とは一線を画する教育論を残したのは、特殊な歴史的社会状況があったからだと言われています。17世紀のヨーロッパは、「危機の時代」といわれ、キリスト教会間の対立が激化していました。こうした不安の時代には、知識人の期待がどんどん増していきました。
そして当時の教育熱に応答し、様々な改革案を提起した教授学の代表が、コメニウスでした。
コメニウスの教育目的
教育とは全人を開発することである。
コメニウスの思想
コメニウスが、論理性と普遍性のある教育論を構想したことは、「あらゆる人が、あらゆることを、あらゆる側面から教える」という言葉に集約されます。
あらゆる人に
コメニウスは、「教育なくしては、人間は人間になることはできない」(『大教授学』第5章)として、教育を人間性の条件としました。そして同時に、彼は、あらゆる人間が生理的に知性と意思の行動の能力を備えているとして、人間は教育必要であるばかりではなく、教育可能であるとしました。
あらゆることを
コメニウスの「あらゆること」という理念は、膨大の知識の修得ということではありません。無限といってもよい知識のうちで何を学ぶかが問題であり、「あらゆる人が、現世と来世とで出会う重要なことがらのすべてについて、その基礎、根拠、目的をはっきりとつかむこと」が必要である(『大教授学」第10章)と述べています。
あらゆる側面から
「あらゆる側面から」は、教育の方法の普遍を差しており、一面的ではなく多面性な方法によって教育を行うということです。コメニウスの教育史上の貢献として重視されてきたのが、教育方法の革新でした。特に重要なのが、世界初の絵入り教科書と言われる『世界図絵』です。
この『世界図絵』は視覚を通した学びを可能にし、さらに身ぶり手ぶりを動員した学びを可能にした『遊戯学校』という著作も残しています。
コメニウスの名言

