SWOT分析とは
SWOT分析とは、目標達成のために意思決定が必要な企業や個人に対して、
事業の評価や、目標達成のための戦略を練るフレームワークです。
SWOT分析は、
強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)
の頭文字をとっており、戦略フレームワークの中では定番中の定番のフレームワークです。
このフレームワークを使用することで、内部環境、外部環境が整理されて、
戦略の評価をする際に大きく貢献してくれます。
SWOT分析の方法
①外部環境の分析
②内部環境の分析
③SWOT分析の策定
外部環境の分析
外部環境の分析は、マクロ環境とミクロ環境に分けることができます。
マクロ環境は、社会、国際情勢、経済、産業、技術などの視点から分析していきます。
ミクロ環境は、市場、顧客、競合相手などの視点から分析していきます。
また、外部環境の分析には、PEST分析や、3C分析などのフレームワークも有効です。
内部環境の分析
内部環境の分析では、競合相手との比較での強み、弱み、製品・サービス、販売、
人材・組織、 財務、設備、技術などの視点から分析していきます。
ここで言う強みや弱みは、
あくまで 競合相手と比較した場合の相対的な評価であるという点に注意してください。
また、強みと弱みの整理には、コア・コンピタンス分析も有効です。
SWOT分析の策定
自社の事業に対して、以下の様な質問を投げかけます。
・目標達成のためには、どのような自社の強みを活かせるか
・目標達成のためには、どのような自社の弱みを克服しなくてはならないか
・目標達成のためには、どのような市場や顧客の機会を獲得できるか
・目標達成のためには、どのような脅威を取り除かなくてはならないか
それぞれの問いを下記のようなシートに書き込んでいきます。
引用:SWOT分析は難しい
それぞれの、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)を
整理することができたら、戦略を考えていきます。
具体的には以下のようなシートにまた書き込んでいきます。
積極戦略では、強みを活かして機会を最大限に利用するため、積極的に何をするかを洗い出します。
改善戦略では、弱みによって機会を取りこぼさないために改善、補充、補完すべきことを洗い出します。
差別化戦略では、他者にとって脅威であって自社での強みを活かして、脅威を回避、また打ち負かすべきことを洗いだします。
致命傷回避戦略、縮小撤退では、想定される最悪の事態をどう回避するかを考え、書き込んでいきます。
SWOT分析分析の欠点
SWOT分析の欠点は、分析自体の厳密性が全く担保されていないことです。
SWOT分析は、どの会社にも絶対的な強み・弱みがあるという前提のフレームワークです。
そして、「強み」「弱み」というのは単なる恣意的な解釈でしかなく、どんな戦略をとるのかによって全く異なります。
顧客を誰とするかによって、強み・弱みは変わります。
競合によっても強み・弱みは変わります。
つまり、「どんな戦略を行うか」によって
その特徴を強みと認識するか、弱みと認識するかが変わってくるということです。
そのため、SWOT分析が効果を最大限に発揮するのは、
戦略を考えた後で、戦略を評価するのに使うときです。
まとめ
SWOT分析を行う場合は、必ず、「戦略」「目標設定」を行った後に使用しましょう。
そして、SWOT分析が効果を最大限に発揮するのは、
戦略を考えた後で、戦略を評価するのに使うときです。
これを踏まえて、自社のSWOT分析を行っていきましょう。