KPI設計ミスから起こるチーム内のコンフリクト|ディレクター時代の反省と学び

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KPI設計ミス

自分が社内の編集部をディレクションしていた時のことですが、多くの反省と学びがあったので、書き綴りたいと思います。

その当時の自分の立ち位置としてはざっとこんな感じです。

編集部時代の失敗.003

主な業務内容として、進捗管理とKPIの設計を行っていましたが、自分の未熟さゆえ、多くの課題に頭を悩まされました。その1つがKPIの設計ミスによる、プロジェクト内でのコンフリクトです。

状況としては、KPIを持っている担当者同士が、互いに正しい意見を言っているのだが、KPIがカニバって設計されているため、どちらかの意見を通せば、どちらかのKPIが達成できなくなるという矛盾が起こっていました。

 

当時、設計したKPIが質的なものと、量的なものがごっちゃになっていました。

そのため、記事の質を追うKPIを持っている担当者は、質を上げたいため、社内のチェック体制を厳しくしたい。

記事の量を追うKPIを持っている担当者は、たくさんの記事を上げたいため、当然チェック体制をゆるくしたい。

こういった関係性を無視していたため、当然お互いの意見がぶつかり、チーム内でケンカが勃発するという事態が起こりました。

どうすればよかったか

KPIを設計する上で、施策レベルで追える数字まで因数分解し、その上で変数同士の関係性に注目しながらKPIを設計する必要があったと思います。

KGI:  G = A × B × C

KPI:  A = (x + y) × z

→ x = u × v × w

→    = (s + t) × v × w

エビデンスをとった状態で定量的な目標を立てて、PDCAサイクルを回していき、目標との差分を成果(Check)として見ることが重要でした。また、KPIありきではなく、本質的な目標は言語化する必要があったと思います。

また、KPIを追うときに意識すべきこととして、

・数字の向こう側には常にユーザさんがいることを意識して、それはユーザーさんにとって本当にHappyか?どうかを確認する。

・数字は評価するためのもの。KPIハックはあってはならない。

以上のことをチーム内で意識しながら、プロジェクトを進める必要がありました。

 

今回、とても苦い経験をしたわけですが、同時に自分の働き方に対しても見つめ直すことができました。

一つ一つの経験を蓄積し、「次やるならどうするか」を意識してこれから精進していきます。

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