【伝わる力】キャスター歴30年のプロが教えるコミュニケーション術

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どうすれば相手に伝わるか

これが僕の最近の学習テーマです。

僕は話すことが得意ではありません。人前で話すと緊張するし頭が真っ白になります。ただ、仕事や研究活動していくとどうしても相手に「伝える力」が必要になってきます。「伝える力」が無ければどんなすごい論文を書いたところで、評価されることがないからです。

そんなとき、ふと手にしたのが「伝わる力 ―90分で変わる! 相手の信頼を勝ち取る」という本でした。

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この本は、筆者が自身のキャスター歴を通して「伝える力」の段階的なトレーニング方法を紹介しています。

僕もトレーニングを試してみましたが、とても効果があったので紹介していきたいと思います。

自分の癖を発見する

人の話しを聞いていて「なんだか頭に入ってこない」とか「胡散臭さが抜けない」と感じることがあると思います。その原因の多くが「話し方」にあります。例えば、声が小さい、早口である、話の内容と表情が一致しない、余計な動きをしている、視線が泳いでいる、など。せっかく素晴らしい話をしても「話し方」のせいで台無しになってしまいます。

なぜ「話し方」が重要なのか。言葉そのものの影響力の方が大事なのではないか。と思うかもしれませんが、実は人が左右される情報の55%視覚情報であると言われています。続いて聴覚情報38%言語情報はたったの7%です。

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そのため自分がどんな癖を持っているのか把握する必要があります。

紹介した本では次のようなステップでトレーニングを紹介しています。

ステップ1 スマホを用意する

ステップ2 「自分の趣味」について2分間スピーチを考える

ステップ3 スピーチをスマホで動画撮影する

ステップ4 動画を見直して自分の癖を見つけて書きだす

自分の動画を見るってなかなか恥ずかしいですね。僕の癖は左右に体が揺れる、目が泳いでる、表情が硬い、猫背など多くの癖が見つかりました。また結論までが長いので、何を言いたいか伝わらないと思いました。

相手に結論を印象づける方法として、この本では「PREP法」を紹介しています。

P POINT=ポイント、結論

R REASON=理由

E EXAMPLE=事例、具体例

P POINT=ポイント、結論を繰り返す

短い時間で相手に説明するときに向いている方法です。この順番で説明すると結論を印象づけるのに効果的です。

例:
Point「今、エコ商品が人気です」。

Reason「なぜなら地球規模で環境破壊が進み、世界中の企業が環境を意識した商品を作らなければいけない時期にきているからです。消費者もそれを望んでおり、エコに対する意識が強くなっています」。

Example「たとえば、A社は二酸化炭素の排出量を2分の1に抑えた車を発売し、瞬く間に記録的なヒットになりました。また、B社で発売された洗浄液は、環境に優しい原液を使用していることが消費者の心をつかみ、洗浄液のベスト3にランキングされました」。

Point「こうした状況から、私たちも時代に遅れないよう、エコを意識した商品開発を提案いたします。それがこちらの商品です」。

ブログを続けて語彙力・表現力を上げる

ブログを毎日書くことで自分の言葉選びの癖や、よく使う表現を見つけることができます。そして自分がいつも使ってしまう言葉ではなく、使ったことのない言葉や表現で説明することによって語彙力・表現力がアップします。

なぜ語彙力が必要なのか。普通に生活するのには不便は感じませんが、相手に伝えるためには語彙力が大事な要素となってきます。例えば「ヤバイ」という言葉を使う人をよく見かけますが、「まじヤバイ」とか言われても何がヤバイのか僕は分かりません。「すごい」、「おもしろい」、「素敵」、「感動した」、「美味しい」などの表現を使うほうが相手に分かりやすく伝わります。

また、微妙なニュアンスを伝えたいときにも役立ちます。例えば「たくさんのハエが飛んでいる」よりも「おびただしい数のハエが飛んでいる」といったほうが臨場感がでます。

語彙力を上げるためにオススメなのが類語辞典です。僕はブログを書いて自分の表現に違和感があるとき、すぐに類語辞典を使って調べる癖をつけています。

紹介した本では他にも「読書」や「何でも実況法」を挙げています。読書の数とボキャブラリー数は比例関係があると言われています。「何でも実況法」は、例えば「強面のお兄さんが何を注文するか悩んでいます。おっと、お兄さん、ホットのグランデサイズのカプチーノを注文しました。・・・」など、目の前の状況を言語化することで語彙数を増やす方法です。

おわりに

「相手に分かりやすく伝える」には努力するしかありません。この能力は社会生活において間違いなく必須のスキルです。僕は今回紹介した方法で、以前よりも相手に分かりやすく伝えられたという実感を持つことができました。他にも、紹介した以外のトレーニング方法が載っていますので、自分にあった方法を見つけてみてください。

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