【幼稚園の創設者】フレーベルの教育思想、教育目的、名言のまとめ

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フレーベルとは

フレーベルは世界で初めて幼稚園を創設し、現在の遊びを中心とする幼児教育の礎を築いた人物です。フレーベルは幼児期における遊びの教育的意味を重く見て、積み木を中心とする教育遊具を考案、製作しました。

フレーベルは生涯の職業として建築家を志していました。ところが友人の紹介で模範学校校長グルーナに出会い、その勧めで教師となりました。その後、ペスタロッチの学園に2週間滞在して授業を見学し、その教育法に影響を受けました。フレーベルは模範学校をやめて、ペスタロッチのもとに2年間滞在しその教授法を研究しました。

フレーベル教育目的

 

子どもの創造的な活動衝動を育てることこそが教育の出発点

フレーベルの教育思想

フレーベルの著書『人間の教育』から彼の教育思想の核心を読み取ることができます。

すべてのものは永遠の法則の働きによって成り立っている。永遠の法則を根底から統一しているのが神なのである。人間も永遠の法則を秘めており、幼児のうちにも永遠の法則が宿っている。フレーベルによると、永遠の法則こそが神聖なものであるため、幼児の本性も神聖なものである。ここでいう神聖とは、絶えず生成発展し、生命に満ちて、生命を生み出す、創造的に活動する実在として理解される性質のことで、幼児の本性を絶えず何かを生み出し創り続ける創造的なものと捉えた。

フレーベルの教育内容

遊び

人間の本性を神聖として捉えたフレーベルにとって、幼児期の遊びは人間の発達上、重要な意味を持つものでした。フレーベルによれば、幼児期の遊びは未来の全生活の子葉であるとし、人間の未来の生活は幼児期に源泉を持っていると主張しました。つまり、親や保護者は幼児期の遊びの重要性を認識して、遊びを通して教育を行わなければならないということです。

恩物

フレーベルによれば、神の似姿として作られた人間は、絶えず何かを創造することが使命であるとしました。幼児が遊びを通して自然界の仕組みを理解し、自らの創造力を陶冶するために恩物を考案し制作しました。

恩物は、球、立方体、直方体、三角柱などの基本的な幾何学的形態ばかりで、心身の発達に応じて単純なものから複雑なものへと連続的に発展していきます。

フレーベルは恩物を使った表現を次の3つの形式で捉えていました。

認識の形式:恩物を積み上げたりすることで、数量の学習をすることができる。

生活の形式:恩物を使ってテーブルや椅子、お家などを作ることによって、生活の中で体験したことを学習したことを再認識することができる。

美の形式:恩物の形体の組み合わせによって模様遊びを行い、星や花や車輪などの形を表現することができる。

フレーベルが考案した恩物は図の通リです。


出典:http://www.froebel-tsubame.jp/html/page140.html

第1恩物:毛糸の6色ボール
第2恩物:木製の球、円柱、立方体
第3恩物:木製の8個の部分立方体
第4恩物:木製の8個の部分直方体
第5恩物:木製の21個の部分立方体、6個の大三角柱、12個の小三角柱
第6恩物:木製の18個の部分直方体、12個の敷石、6個の柱型

フレーベルの名言

フレーベル
子どもは5歳までに一生涯に学ぶすべてを学び終えるのさ

フレーベルの代表的著書・キーワード

『人間の教育』(1826年)

『母の歌と愛撫の歌』(1844年)

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